1.エスケープシーケンスとは、
特定の文字や動作を示すために使用される一連の文字の組み合わせで、通常はバックスラッシュ (\
) で始まります。エスケープシーケンスは、テキスト内に特定の制御文字や非表示の文字を含めるために使用されます。以下は一般的なエスケープシーケンスの例です。
2.よく使われるエスケープシーケンス
\n:改行(New Line)
\t:タブ(Horizontal Tab)
\:バックスラッシュ自体(Backslash)
":ダブルクォート(Double Quote)
':シングルクォート(Single Quote)
\a:警告音(Alert, Bell)
\b:バックスペース(Backspace)
\r:キャリッジリターン(Carriage Return)
\f:フォームフィード(Form Feed)
\v:垂直タブ(Vertical Tab)
3.使用例
3-1.改行 (\n):
# 入力
echo -e "Hello\nWorld"
# 出力
Hello
World
3-2.タブ (\t):
# 入力
echo -e "Hello\tWorld"
# 出力
Hello World
3-3.バックスラッシュ (\):
# 入力
echo -e "C:\\Program Files"
# 出力
C:\Program Files
3-4.ダブルクォート ("):
# 入力
echo -e "She said, \"Hello World\""
# 出力
She said, "Hello World"
4.エスケープシーケンスの用途
エスケープシーケンスは、以下のような場合に便利です。
テキストのフォーマットを制御する(改行、タブなど)。
特殊文字を文字列内に含める(バックスラッシュ、クォートなど)。
コンソールやGUIアプリケーションで特定の動作をトリガーする(警告音など)。
エスケープシーケンスを理解し活用することで、テキストの表示や処理を柔軟に行うことができます。
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