1.cutコマンド
cutコマンドは、UnixおよびLinuxオペレーティングシステムで使用されるコマンドラインユーティリティで、テキストファイルや標準入力の各行から特定の部分を抽出するために使用されます。以下は基本的な使用方法といくつかのオプションの説明です。
2.基本的な使い方
cut OPTION... [FILE]...
3.主なオプション
- -b, --bytes=LIST:バイト単位で指定した範囲の文字を抽出します。
- -c, --characters=LIST:文字単位で指定した範囲の文字を抽出します。
- -d, --delimiter=DELIM:フィールドを区切るデリミタを指定します(デフォルトはタブ)。
- -f, --fields=LIST:フィールド単位で指定した範囲を抽出します。
4.LISTの形式
- 単一の数字(例:1)
- 範囲(例:1-3)
- 複数の範囲をカンマで区切る(例:1-3,5-7)
5.使用例
5-1 バイト範囲の抽出
# 入力
echo "Hello, World!" | cut -b 1-5
# 出力
Hello
5-2 文字範囲の抽出
# 入力
echo "Hello, World!" | cut -c 1-5
# 出力
Hello
5-3 フィールドの抽出(デフォルトはタブ区切り)
# 入力
echo -e "a\tb\tc\td" | cut -f 2
# 出力
b
備考:
\t:タブ区切り
echo -eの-e:エスケープシーケンスを解釈するために使用されます。
例えば、\n は改行を意味し、\t はタブを意味します。
5-4 カスタムデリミタの使用
# 入力
echo "a:b:c:d" | cut -d ':' -f 2
# 出力
b
これらのオプションと使い方を組み合わせることで、cutコマンドはテキスト処理において非常に柔軟かつ強力なツールとなります。
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