1.以下のSQL文があり、なかなかうまく理解できないです。
SELECT A.C1
FROM TABLE1 A
WHERE EXISTS (
SELECT B.C1
FROM TABLE1 B
WHERE B.C1 = '202'
AND (B.C1 = A.C1 OR B.C1 = A.C2)
);
2.また忘れる恐れがあるため、メモします。
おっと、いくつかの部分で誤解を招いてしまったようですので、SQLクエリの正確な解釈と正しい文法について説明します。
2-1.クエリの解釈と正しい理解
このクエリは、自己結合とEXISTS
句を使用して、特定の条件を満たす行を選択しています。各部分を分解して説明します。
2-2.クエリの各部分の説明
-
外側のクエリ (
SELECT A.C1 FROM TABLE1 A WHERE EXISTS (...)
):TABLE1
テーブルの中からC1
列の値を取得します。A
はTABLE1
テーブルのエイリアス(別名)で、テーブルを簡略に参照するために使われます。
-
サブクエリ (
SELECT B.C1 FROM TABLE1 B WHERE B.C1 = '202' AND (B.C1 = A.C1 OR B.C1 = A.C2)
):- 同じテーブル
TABLE1
をエイリアスB
で参照しており、サブクエリ内でこのエイリアスを使って別の観点から同じテーブルを検索します。 B.C1 = '202'
の条件を満たす行を探します。- さらに、
B.C1
が外側のクエリで指定されたA.C1
またはA.C2
に一致する行があるかどうかを確認します。
- 同じテーブル
-
EXISTS
句:EXISTS
は、サブクエリが1つ以上の行を返す場合にTRUE
を返します。そうでなければFALSE
を返します。- つまり、外側のクエリの各行に対して、サブクエリの条件を満たす行が存在するかどうかを確認し、それが存在する場合のみその行を結果に含めます。
2-3.クエリの動作と結果の例
以下の TABLE1
のデータでクエリの動作を見てみましょう。
C1 | C2 |
---|---|
101 | 202 |
202 | 303 |
303 | 404 |
404 | 202 |
505 | 606 |
2-4.実行ステップ
-
行 1 (
101, 202
):- サブクエリの条件 (
B.C1 = '202'
) を満たす行はTABLE1
の中にあります。 - さらに、この行 (
101, 202
) のA.C2
が202
なので、サブクエリのB.C1 = A.C1 OR B.C1 = A.C2
の条件も満たします。 - 結果: この行 (
101
) が選択される。
- サブクエリの条件 (
-
行 2 (
202, 303
):B.C1 = '202'
を満たす行がTABLE1
にあります。A.C1
が202
なのでサブクエリの条件を満たします。- 結果: この行 (
202
) が選択される。
-
行 3 (
303, 404
):B.C1 = '202'
を満たす行はTABLE1
にありますが、この行 (303, 404
) のA.C1
またはA.C2
に202
は含まれません。- 結果: この行 (
303
) は選択されない。
-
行 4 (
404, 202
):B.C1 = '202'
を満たす行がTABLE1
にあり、この行 (404, 202
) のA.C2
が202
なので条件を満たします。- 結果: この行 (
404
) が選択される。
-
行 5 (
505, 606
):B.C1 = '202'
を満たす行がTABLE1
にありますが、この行 (505, 606
) のA.C1
またはA.C2
に202
は含まれません。- 結果: この行 (
505
) は選択されない。
2-5.クエリの最終結果
C1 |
---|
101 |
202 |
404 |
3.まとめ
このクエリのポイントは、EXISTS
句を使用して特定の条件を満たす行が存在するかどうかをチェックしていることです。この場合、TABLE1
の中で C1
または C2
に 202
が存在する行を探しています。クエリの構造と条件が理解できれば、その動作を正確に把握できるでしょう。
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